県内屈指の進学校がセンバツに選ばれたワケ “データ班”だけじゃない膳所高

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チームの勝利を手助けする“データ班”

滋賀県内屈指の進学校の膳所に、59年ぶりの吉報が届いた。これまで春は3度、夏は2度甲子園出場があるが、いずれも初戦敗退。だが、今回は今までにない大きな“武器”がある。

それは戦績の数値を洗い出し、試合に活用する係―“データ班”の存在だ。野津風太君、高見遥香さんの2人が部に加わったのは昨春。前主将が1年生を前に行ったクラブ紹介でデータの解析をする部員募集をすると、その声に反応したのが2人だった。

「技術で勝とうと思うと現状では限界があるので、データを分析できる部員が欲しいと思ったのが理由です。控え選手にさせるのではなく、専門の部員です。もちろん、データだけに頼る訳ではなく、ひとつのアイテムとしてデータを武器にできればと思いました」(上品充朗監督)

ただ、2人は毎日グラウンドに来る訳ではない。野津君は塾通い、高見さんは書道部にも所属しており、活動の時期は限られているが、そのデータ作りは実に丁寧だ。過去のスコアなどを元に打球が飛ぶ位置や方向などの確立を統計し、数値にしたデータなどをパワーポイントなどでまとめ、試合前に配布される。

敢えてファウルを打つ練習」1試合平均8個の四球

連日の7時間授業に加え、練習時間は平日でも最大で3時間ほど。下校後も塾に通う選手も少なくなく、限られた環境の中では創意工夫が必要だ。本気で試合に勝とうと思えば、様々な側面から作戦を立てなければいけない。「練習ではボールの見極めなどは厳しく指導しています。四球をもぎ取るためにボールを見ることや、敢えてファウルを打つ練習をさせることもあります」。確かに昨秋は四球が公式戦4試合で32個と、1試合平均で8個も“歩いて”出塁している。

ただ、正式にセンバツ出場決定前にデータ班の存在がクローズアップされ、選考理由として「女子生徒が野球にどう絡んでいけるか、マネージャーだけでなくいろいろな関わり方があることを証明している」というコメントが流れると、“女子生徒が絡んでいるから選ばれたのか”という憶測がネットで流れていた。

それは、選考理由の一部分であり、選手たちは勉強もさることながら真剣に野球に向き合い、練習姿勢も評価されたもの。“文武両道”という言葉は高校野球では聞き慣れた言葉かも知れないが、猛勉強の中でも白球を追いかける姿は強豪校だろうが、進学校だろうが変わらない。「練習、試合でも“始動”が早いチーム。だから、きっと何かを持っている子たちが集まったのではないかと思う」という指揮官の言葉に、この春の飛躍を期待せずにはいられない。

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