メッシ頼みのアルゼンチンよもやの引き分け発進

Source: nikkei

 

6月16日という日付はアルゼンチンのメッシにとって12年前のセルビア・モンテネグロ戦でW杯にデビューし、初得点を決めた日でもある。前日ライバルのクリスティアノ・ロナルド(ポルトガル)はハットトリックを達成し、大見えを切ったばかり。それでメッシにも躍動する姿を期待したのだが……。

17分に右サイドからカットインする得意な形で強シュートを放った。「メッシ劇場」の幕開けかと思ったが、見せ場はなかなかやって来ない。

時折見せるドリブル、シュート、パス、ターンはこの人ならでは。が、芝生との相性でもあるのか、いつもなら最初のタッチでおとなしくできるボールに触り直す場面が何度もあった。アイスランドの密集防御を嫌って輪の外に出ても、針の穴を通すようなパスを狙っては引っかけられることを繰り返した。

勝ち越しのチャンスでPKをハルドルソンに止められた場面は、歯車が狂ったこの日のメッシを象徴するようだった。

情けないのは、そんなメッシが回転数を上げないとチーム全体がスリープしたままなこと。攻撃のスイッチを入れる役はほとんどメッシが担い、周りは受け身のプレーがあまりにも多すぎた。

ペナルティーエリア内なら、どんな体勢でもシュートを飛ばすアグエロの怖さは認めつつ、この狩人に守備の意識は乏しい。膝のケガで主戦GKロメロが大会前に代表から外れ、36歳にしてW杯にデビューしたカバジェロはCBオタメンディ、ロホとの連係の悪さをしばしばさらした。メッシ頼りの攻撃以上に、守りも心配の種があちこちに埋められている。

終わってみれば、1―1の引き分け。この後に控えるクロアチア、ナイジェリアとの戦いも激戦は必至。アルゼンチンが道を切り開くには「最後はメッシが何とかしてくれる」という依存心をまずは払拭しなければならない。

Source :

nikkei

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