草津白根山噴火2カ月 陸自第12ヘリ隊、標高2000メートルで任務全う「御嶽山の教訓 生きた」

Source: infoseek

 

草津白根山の本白根山(群馬県草津町)の噴火から23日で2カ月。噴石に見舞われたスキー客の救助にあたった陸上自衛隊第12旅団第12ヘリコプター隊の隊員2人が産経新聞の取材に応じ、当時の状況を初めて語った。噴石の直撃で仲間が倒れている中での救助活動。生かされたのは、4年前の御嶽山(長野、岐阜両県)噴火の救助活動で得た経験だった。

「とにかく無事でいてほしいという思いだった」。現場の草津国際スキー場に急行したヘリコプターの機長、小沢義久3佐(45)と、同乗した石井大樹1曹(38)は当時をこう振り返る。

噴火からまもない1月23日午前10時過ぎ。北宇都宮駐屯地(宇都宮市)で訓練中だった小沢3佐は「草津白根山が噴火、隊員数人が負傷」という連絡直後からヘリの出動準備を始め、石井1曹ら4人を乗せて中継地の相馬原駐屯地(群馬県榛東(しんとう)村)へ出発。続いて「取り残されたスキー客80人を救助せよ」との指令を受け、草津国際スキー場のロープウエー山頂駅(草津町)へ向かった。

無線には自衛隊員が被害を受けているとの連絡が次々に入った。「何かできることはないか」。仲間の容体が気になる。しかし、指令は山頂のスキー客の救助だ。「他の仲間に任せるしかない」。自分たちの任務に専念した。

山頂駅付近には、雪の上に最大直径30センチほどの噴石が散在していた。

「再噴火するかもしれない」。それでも歩く体力があるスキー客14人をヘリに誘導、麓のレストハウス近くまで運んだ。「スキー客はおびえ、興奮していた」と石井1曹。噴火の衝撃の強さが伝わってきた。

小沢3佐や石井1曹らは63人の死者・行方不明者を出した平成26年9月の御嶽山噴火の際も現地で救助活動を行った。現場ではその経験が生きた。

御嶽山も草津白根山も、現場は標高2千メートルを超える。薄い空気でヘリコプターの性能が極端に落ちるが、機体の能力を最大限に生かし、救助活動するすべを知っていた。また、御嶽山では降り積もった火山灰が舞い上がり前方の視界が失われた。今回も吹雪で積もった雪を舞い上げれば同様の状況が想定される中、慎重に機体を動かした。

全員の無事を、との願いは届かず、伊沢隆行陸曹長(49)=3等陸尉に特別昇任=が死亡、他の隊員やスキー客ら11人も重軽傷を負った。被害に遭った隊員はともに訓練を行う仲間で、全員顔見知りだった。

「こんな偶然があるのかと思った」と小沢3佐。それでも災害派遣のスペシャリストとして任務を全うした。「今回は悪天候の中、迅速な救助ができたと思う」。隊は次の出動に向け日々訓練を続けている。(住谷早紀)

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