俳優ケイト・ブランシェットさん、「異性愛者にも同性愛者演じる権利ある」

Photo : BBC

 

俳優のケイト・ブランシェットさんが、異性愛者の俳優が映画やテレビ番組で同性愛者の役を演じることを擁護した。

ハリウッドでは、性的マイノリティーの役に異性愛者の俳優を当てることについて批判が起こっており、今年前半にはスカーレット・ジョハンソンさんがトランスジェンダー(従来の性的役割に当てはまらないと自認する人)の役柄に抜てきされたものの、批判を浴びて降板した。

ブランシェットさんは2015年の映画「キャロル」で、レズビアンの役を演じている。

ブランシェットさんは「私は思い込みを超え、自分の経験を超えた役柄を演じる権利のために死ぬまで戦う」と話し、俳優が本当に役柄を理解するには同じ経験をしている必要があるという考えを否定した。

ケイト・ブランシェットさん(右)は「キャロル」でレズビアンの役を演じた

ローマ国際映画祭に出席したブランシェットさんは19日、「テレビのリアリティー番組などが、役柄作りへの見方に非常に深刻な影響を与えた」と質疑応答で語った。

「リアリティー番組はたくさんの可能性を生み出したと思うけど、否定的な側面として私たちは今、特に米国では、役に近い経験をした人だけがその役と大事なつながりを築けるという思い込みが生まれた」

スカーレット・ジョハンソンさんが、1970年代に米ピッツバーグの風俗業で成功し、男性として生活した女性を演じることが決まったとき、いかにトランスジェンダー俳優に与えられる機会が少ないかを物語るキャスティングだと批判が出た。

俳優のエリーズ・バウマンさんは7月にツイッターで、「親愛なるスカーレット・ヨハンソンへ、あなたが白人シスジェンダー女性という自分の特権を使うなら、マイノリティー・コミュニティーの声を大きくするために使って。マイノリティーを勝手に代弁するんじゃなく」と書いた。

シスジェンダーとは、生まれたときに「診断された」身体的な性別と自らの性自認が一致している人を差す言葉。

ジョハンソンさんはこうした批判に対し、トランスジェンダーの役を演じた他の俳優の名前を挙げ、「ジェフリー・タンボーやジャレッド・レト、フェリシティー・ハフマンの代理人にもコメントをもらったら」と応じた。

父親が女性になることを選んだ家族を描く米アマゾンのドラマ「Transparent」に出演するトレイス・リセットさんは、この出来事はハリウッドのもっと幅広い問題を表していると話した。

リセットさんは「私がジェニファー・ローレンスやスカーレットと一緒に、シスジェンダーの役に検討してもらえてるならこんなに怒らないけど、そうじゃないってみんなわかっている」とツイートした。

トランスジェンダーの役を降りると発表した2回目の声明でジョハンソンさんは、トランスジェンダーのコミュニティーから「多くのことを学び」、「映画での多様性や、さまざまな立場の人が表現されることについて、大きな議論」ができたことを嬉しく思うと話した。

「彼の物語と性の変化を演じられれば嬉しかったけれど、多くの人がトランスジェンダーの俳優に彼を演じてもらいたがっている理由も理解した」

俳優のサー・イアン・マケレンは、同性愛者の俳優に対するハリウッドの過去の態度を批判してきた。

マケレンさんは、同性愛者であることを明かした俳優でアカデミー主演男優賞を取った人はいないのに、異性愛者の俳優はLGBTの役でアカデミー賞を受賞していると指摘している。

「フィラデルフィア」でトム・ハンクスさんが、「ミルク」でショーン・ペンさんがそれぞれ、同性愛者の役で受賞している。

これまでに、ケイト・ブランシェットさんを含む52人の異性愛者の俳優が、同性愛者の役でアカデミー賞にノミネートされてきた。

Source :

BBC

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