コンクリ天守「上り納め」 名古屋城、木造化工事へ

Source: nikkei

 

名古屋のシンボルとして再建から約60年間親しまれてきたコンクリート製の名古屋城天守閣が6日午後、閉鎖された。名古屋市が進める木造復元が完成する予定の2022年末まで入場禁止となる。閉鎖後にはボランティアらによる清掃が行われ、現天守閣の「上り納め」に訪れた多くの人たちからは名残惜しむ声や新天守閣への期待が聞かれた。

武将隊やボランティア、感謝の清掃

天守閣閉鎖後のセレモニーで、名古屋城総合事務所の西野輝一所長は「今まで頑張ってくれた天守閣の労をねぎらいたい」とあいさつ。名古屋おもてなし武将隊やボランティアら約100人が、現天守閣への感謝を込めて、城の敷地内を清掃した。

この日、友人と旅行で初めて訪れた新潟市の歯科衛生士、辺見真梨奈さん(29)は「天守閣内部の展示物は見応えがあった。木造復元後もまた来たい」。名古屋市中川区の自営業、鈴木隆臣さん(53)は「小学校の遠足で来た思い出の場所がなくなるのはさみしい」と話し、「上り納め」をした天守閣を見上げた。

大型連休の入場者、前年より6割多く

名古屋市によると、4月29日~5月6日の大型連休期間の名古屋城の入場者数は前年より6割多い約17万2千人(速報値)で、記録が残る過去10年で最多だった。入場禁止に伴う「駆け込み」訪問や、近くに3月開業した商業施設「金シャチ横丁」も寄与したとみられるという。

名古屋城の天守閣は1612年に完成し、1945年の空襲で焼失。現天守閣は59年にコンクリートで再建された。ただ、震度6強の地震で倒壊する恐れがあることや、焼失前の資料が多く残り、史実に忠実な復元が可能であるなどとして、河村たかし市長が木造復元を決めた。

市の計画では、天守台石垣の調査に続き、19年に現天守閣の解体に着手する。同じく空襲で焼失した本丸御殿は復元が完成し、今年6月に全面公開される予定。

「入場禁止」看板を設置

名古屋市は7日朝、天守閣の入り口に入場禁止を知らせる看板を設置した。名古屋城総合事務所の西野輝一所長は、記者団に「多くの人を迎えた天守閣の閉鎖は寂しいが、これから木造復元をしっかり進めていきたい」と話した。

天守閣閉鎖の理由としている石垣の詳しい調査に向けた有識者会議の開催が遅れている点については「鋭意調整中で、できるだけ速やかに実施し、調査に取りかかりたい」と述べた。

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