震災、衰弱…苦難の両親から生まれたアザラシの赤ちゃん

Source: asahi

 

ゴマフアザラシの赤ちゃんが5日未明、青森市の浅虫水族館で生まれた。父は東日本大震災直後、被災した福島の水族館からの避難先で誕生、母は六ケ所村の砂浜で衰弱して保護された。苦難を乗り越えた両親から生まれた小さな命に関係者の喜びもひとしおだ。

赤ちゃんは体長80センチ前後、推定体重は5~10キロで性別はまだ未確認。5日午前7時ごろ、職員が見つけた。水槽内で周囲を見渡したり、あくびをしたりしている。

父の「きぼう」(7)は2011年3月11日を福島県いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」にいた母親の胎内で迎えた。同館によると、津波で1階の水管理施設が故障し、魚類は9割以上が死んだ。3階にいたアザラシも避難を強いられた。

避難先の鴨川シーワールド(千葉県)で4月7日に生まれた時は羊膜の半分が破れず、窒息の危険がある難産だった。復興の希望を託されその名が付けられ、13年に浅虫水族館に来た。

母のメイ(8)は10年5月、六ケ所村の砂浜で生後1カ月で保護された。当時の体重は標準の3分の1の約7キロ。飼育員の小野寺美奈さん(28)は「生かすことに必死だった」と話す。

浅虫水族館にとってゴマフアザラシの出産は13年ぶり。予定日の4月中旬を過ぎても出産せず、周囲は気をもんだ。アザラシは初産の成功は難しいとされるが無事生まれ、小野寺さんは「元気に育って多くの人を笑顔にしてほしい」と話す。

水槽内に横たわる赤ちゃんの姿に八戸市多賀台から来た吉村優花さん(8)は「目をつぶってうとうとする姿がかわいい」と見入っていた。

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