JR東海、8両編成の新型新幹線公開 輸出も視野

Photo: nikkei

 

JR東海は24日、東海道新幹線の新型車両「N700S」の8両編成を浜松工場(浜松市)で初めて公開した。N700Sは2020年度に営業運転を始める。東海道新幹線は通常16両編成だが、次世代半導体など最新の技術を盛り込み、8両や12両など短い編成でも運行できるようにした。米国や台湾への車両輸出を念頭に置いている。

「12両、8両、6両などに変更が可能で、手間をかけずに輸出ができる」。JR東海の上野雅之執行役員は同日の報道公開で、N700Sを開発した狙いをこう説明した。同社は米テキサス州向けに、8両編成を前提とした高速鉄道の整備を提案している。

N700Sが短い列車も柔軟に編成できるのは、車両の床下に配置する機器を小型化したうえ、置き方も工夫したためだ。N700Aなど従来の車両は原則として16両編成のみ。機器の配置など基本設計を変更しないと8両編成などをつくることができなかった。

N700Sでは、インバーター・コンバーターに次世代半導体の「SiC(炭化ケイ素)素子」を採用。駆動システムは重量ベースで2割ほど小型化した。機器が小さくなったことで、従来6種類の車両に分けて配置する必要があった機器が2種類の車両に収容できるようになった。

両方の先頭車両を含めた車両の種類は8から4に半減。基本設計を変更することなく、8両編成や12両編成などを柔軟に組める。JR東海が「標準車両」と呼ぶ仕組みだ。

JR東海の念頭にある輸出先は米国や台湾だ。米国ではテキサス州の高速鉄道整備で、N700Sをベースに同国の安全基準などに適合させた車両を提案。同社の案をもとに整備されることになれば輸出も実現する可能性がある。

台湾西部を南北に走る高速鉄道では現在、N700シリーズの前身である700系をベースとした12両編成の車両が使われている。同高速鉄道では将来、車両更新が控えている。

東京~新大阪間を走る東海道新幹線は1日平均46.6万人(2017年度実績)が利用する、世界でも有数の高速鉄道だ。このため16両という比較的長い編成で統一するのが効率的だが、海外ではそこまでの需要が見込みにくい路線もある。短い編成の開発で幅広い路線のニーズに対応し、新幹線車両の輸出を拡大する狙いがある。

Source :

nikkei

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*


16 − fifteen =