ワコールとデサントが包括提携 共同出資も検討

Photo: nikkei

 

ワコールホールディングス(HD)とデサントは30日、包括業務提携すると発表した。海外で互いの強い地域で協力し、新たなブランドの展開や商品開発でも手を組む。それぞれの主力である下着やスポーツ衣料の競争が激しくなるなか、消費者の健康志向などに対応した商品を強化し顧客を取り込む。共同出資会社の設立も検討する。

デサントを巡っては、同社株主の伊藤忠商事が7~8月に出資比率を引き上げ、現在は約28%を保有する筆頭株主になっている。一部で伊藤忠商事が事実上の買収を提案したと報じられたことについて、デサントの石本雅敏社長は同日に京都市内で開いた記者会見で、「個別株主については説明できない」と述べるにとどめた。

今回のワコールとデサントの提携の柱の一つが海外事業だ。ワコールは海外売上高のうち60%を欧米が占め、デサントは海外の95%をアジア・オセアニアに依存しており、それぞれ海外で補完関係を築く。

両社で新ブランドを立ち上げ、加圧して筋肉をサポートする下着や水泳用のウエアなども開発。互いのネット通販サイトでは訪問客を紹介し合う。

ワコールは「ワコール」「ウイング」などのブランドで女性用下着に強い。国内シェア首位だが、足元ではファーストリテイリングなどが参入し、競争が激化している。高機能スポーツ衣料「CW―X」も手掛け、今回の提携でスポーツ製品を拡大し収益源を広げる。

デサントは「デサント」「ルコックスポルティフ」「アリーナ」「アンブロ」などのブランドを展開。大手スポーツブランドに比べ規模が小さく、欧米での展開で後れをとっていた。

ワコールHDの安原弘展社長は会見で、「現時点では資本提携や経営統合は視野に入れていない」としたが、「将来的に数百億円のシナジー創出を目指す」と語った。

一方、デサントの石本社長は会見で「両社のグローバル化をさらに促進させたい」と強調。また日本経済新聞の取材に対し、「(提携業務の内容に応じ)共同出資会社の設立も検討する」と述べた。

Source :

nikkei

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