すいかパンにピアノ羊羹 中元商戦、SNS映え競う

Source: nikkei

 

大手百貨店のお中元商戦が始まった。各社が力を入れる「売り場」はインターネット上。交流サイト(SNS)での見栄えを意識した品ぞろえに力を入れている。高島屋はカタログにSNS映えしそうな商品の特集ページを設け、J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店はインスタグラムのアカウントを開設して商品を紹介。お中元の市場は近年縮小傾向にあるといい、「SNS映え」を通じ、お中元になじみのない20代~30代を中心とした若年層の取り込みをねらう。

三越伊勢丹は11日午前、日本橋三越本店(東京・中央)でお中元の出陣式を開いた。三越の専属図案家である杉浦俳水の鮮やかな花柄をカラフルにあしらった菓子のえびチーズサンド(3240円)といった商品を取りそろえる。店頭販売は30日からだが、先行してネットでの受付を11日から開始した。カタログ掲載点数は約2000点。平均客単価は前年比400円増の約2万4900円を予想し、ネットでの売り上げは前年比5%増をめざす。同店の浅賀誠店長は「少子高齢化が進み、若い客がお中元から離れる中でも、売り上げは前年を上回って推移している」と話す。

高島屋も11日からオンラインストアでお中元の商品を受け付け、各店でも順次始める。カタログ掲載点数は前年同様約2000点だが、2018年は「映えるギフト」と銘打ったページを設けてSNS映えしそうな商品を紹介する。例えば、文旦やイチゴ、マンゴーなどのフルーツを使用したアイスバー(5292円)。その他、カスタードクリームを自分で絞って完成するシュークリーム(4860円)やカラフルなクレヨンみたいなソーセージ(3996円)など。平均単価は前年同様の約4500円を予想し、ネットには200点増の約8000点を掲載。売り上げは微増をめざす。

大丸・松坂屋も6月1日から始める店頭販売より先行してネットでの受け付けを開始した。「すいかパン」(1斤4212円)は緑と黒のしま模様、赤や黄色の果肉を再現し、種にチョコチップを使って断面まで似せた。ピアノの鍵盤をあしらった羊羹(ようかん、5400円)など。カタログ掲載点数は前年比60点増の1820点、ネットは160点増の約2330点。平均単価は前年並み3680円を予想。インスタグラムに1週間に約5回のペースで商品の写真を投稿して若年層の関心を促す。売り上げ全体の目標は前年並みだが、ネットは10%増をめざす。

そごう・西武(東京・豊島)は若年層にも人気の唐辛子を使った商品を打ち出す。希少な純国産の唐辛子を使ったジェラート(5400円)や七味唐辛子の老舗のスパイス詰め合わせ(5400円)など。カタログには商品を使ってSNS映えするレシピも掲載。売り上げ全体は前年比1%増、ネットは5%増をめざす。30日からの店頭より先行して14日からサイトで受け付けを始める。

矢野経済研究所(東京・中野)の推計によると、18年の中元・歳暮の市場規模の予測は14年比4%減の1兆7380億円と、年々減少傾向。取引先などにお中元を贈る需要は減る一方だが、「自分のSNS上に写真を掲載するために自分用にお中元を購入する需要が盛り上がっている」(大丸松坂屋百貨店)という。

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